エネルギーチャージ

今日は一日ソファーにいた。ダメな一日。

ダルい一日を敗北感を持って過ごし、ソファーの上の重い物体でいることにも飽きて、ため息もつき飽きた頃、私の小さい救世主が現れた。息を切らしてランドセルを背負って。

少年は友達を連れていて、水だけ飲んで、秘密基地に行くと言う。

友達はいたけど、私は少年に腕を広げて
「エネルギー チャージ」とねだった。
チョコゾー少年は「えー」っと笑って
そばに立っている友達の顔を見て笑い
仕方なしに私に近づいて
背中をこちらにして、二秒ほど抱かれた。
友達もニヤニヤ笑っていて
チョコゾーは
「もう。友達の前ではやめてよね」
と笑った。
それから少年二人は近くの林に走って行った。

この写真のカモは何週間か前にリサイクル品のバザーで見つけた。何かわからないけど枕にしている。鳥を持って帰ったら鳥博士のチョコゾーが喜ぶと思って。ソファーがガラクタで込み合いそうだけど「鳥だし。チョコゾーだし」と持って帰った。彼はお約束のように喜んだ。

私の行動はかなりチョコゾーの動きに沿っている。喜ぶ彼を見たくて決めることが多い。彼も私にエネルギーをくれる。

晩御飯なんか無理に思えたけど
彼にエネルギーチャージしてもらったから
さっきちょっと立ち上がって
炊飯器をセットした。
そしてお茶を入れて
体を縦にして

オカズ。
いっぺんに何品も考えたら
くじけるけど
まず一品。もう一品。頑張れもう一品
と いけるかも。

チョコゾーが戻る頃には台所に立って
一品ぐらい作れているかも。

まだ立てない。
でももう立ち上がる。

どんな日でも
終わりよければ全てよし。
チョコゾーがいれば全てよし。