じぇにじぇ日記

日々徒然なるままのあれやこれや。

六月の庭にため息した記録

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誕生日にもらった鉢植えの紫陽花が
ほんの数年で大きな株になった。


もらったときは綺麗な空色の紫陽花だったのが
今は薄い青から青、群青いろへ。
不思議なことに同じ株に薄いピンク、紫、赤紫も。
大小さまざまな花の玉は
日を追う毎にその色を深めていく。

毎日変わる色が楽しみ。


豊かな枝
たくさんの毬のような花
滲んだようなグラデーション


わが家の部屋にはもちろん切り花にして飾り
たくさんの花瓶で食卓は花屋のようになり
他にも いくつも いくつも大きな花束をつくり
人にあげた。
それでも株はすこしも見劣りすることなく
薄紫の宝石を無尽蔵に生み出しているようだった。立派な枝を誇っていた。


カラカラの日には少し辛そうに
眩しい光に立ち

待ちわびた雨の日には
文字通り花も葉も輝いて
安堵の中に立っていた。

しっとりと雨の中に立つ。
花びらに雨のつゆをたたえる。
それが神がもともと紫陽花のために
決めたことであるのは間違いない。


雨上がりにカメラのシャッターを切る。
麗しい姿のどこを切り取り
小さい四角形にどう収めようかと
贅沢に悩みながら
しかしどこを捉えても大抵神々しく青い絵になる。


水無月の庭 紫に染めあげし
玉に魅せらるシャッターの音」

「紫陽花の水彩滲む朝の雨
神の絵筆に失敗はなく」


六月はまるまる紫陽花の紫に染まった感がある。
飽きることなく
毎朝紫陽花の写真を撮った。


感嘆のため息をつきながら眺めた色彩のパワーが
萎えてしまうのは忍びなく
現象ショップに行って50枚もの写真を作り
一冊のアルバムに収めた。

紫陽花教の熱心な信者が作った
経典のようなこの一冊を
四六時中眺めて
毎回同じような称賛の言葉を漏らしている。


「六月に生まれし我は紫陽花の
寄り合う花の濃淡に酔う」

水無月を神の指図で紫に
染める手鞠は君くれし花」


もともとは夫がくれた一鉢の紫陽花
今や小学生の背丈よりも大きくなった紫陽花
私にとっては特別の意味のある花。


少し尋常ではない勢いで
この紫陽花に心を奪われている2018年の梅雨


実際アルバムにしたほどたくさんいい写真はあるが
添付の写真は 敢えて
賑やかな枝のしたの方で
人知れず咲いている小さな一輪
こんな一輪にも透き通る輝きがある。


この年の梅雨を
忘れがたいものにしてくれた庭の形見として
この一輪をここに貼っておこう。


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月夜の独り語り

ほしいものが手に入らない。
嫌いになってしまおう。


そういう心理は一般的によくある。



母は
私にはそういうモノだった。




幼い頃から代わりばえしないことを
相変わらず引きずっているけど



続きはあと三十年後に書くよ。

こういうことはね、どろどろし過ぎて
ダメなんだよ。



自分の歴史はあくまでも自分が見て感じた
断片的なものでしかなく

人の数だけ違う「事実」がある。

そのどれもが正しく
そのどれもが間違っていて。


だから三十年後に
もし覚えていたら

昔話として書くよ。


今は今の生活に忙しく
断片的なモノの独りよがりな寄せ集めに
泣いたり怒ったりする時間も
意味も
ない。


ただ
時おり沸き起こる感情を
どうやり過ごしたもんか


私といっしょに考えてよ。



今夜は月が綺麗だから
遠くの人と話せるんだよ。


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あじさい狂の迷い(Hydrangea Freak's Wishy-washy)

Hydrangea freak's wishy-washy
紫陽花狂の迷い
(日本語はあとで)
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I want more blues in my recently-made photo album of hydrangeas so I'd like to replace two rather purpl-ish photos with these blue ones. But I don't know if I should go back to the developing shop for my third crazy trip there for over as many as 60 looking-all-alike shots of hydrangeas. I am a bit hesitant. So I asked my girl what she thought. She said she didn't care because she never knew the difference. I asked her but actually I think I know what I want. Heck with what that shop keeper, who looked askance at me, might be thinking this time!
I WANT MORE BLUES!and I am going to the photo place again!perhaps tomorrow. Yes, I will.

この間つくったチューリップと紫陽花のイカれたアルバム。飽きず眺めるのだけど
何かが違う。

そうだ。今 目の前にあるこの花の
この色が足りない!
どうしても赤紫系の2枚とこれと
差し替えたい!

ねえ、どう思う?現像屋の店員さんに
今度こそ変なヤツやと思われるかなぁ…
でも
この色、要るやろやっぱり。
この前はこの色なかってんもん。
でもこの色は要るやろ?
もっかい行くのかぁ。
どうしようかなぁ…

「頼むしウチにそんなこと聞かんといてくれる?ウチには同じ花にしか見えへん。えーんちゃうどうでも」

娘は冷たい。

でもこの色を見たら
もう引き返せへんやろ。

地震の日のハピネス・ジェネレータ

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朝から地震で変な感じ。うちでは幸い特に被害はなかったけど、ねむくてだるくて変な一日を学校も塾もない子どもらと、ずっとだらだら過ごした。また地震が来るかも来ないかもという落ち着かない気持ちで疲れてしまった。

夕方近くになってやっと、昨日の花のアルバムをさらに満足なものにするために、少し写真の差し替えをするのに、昨日に続いて激安王へ。車で。子どもらと。

お店の人は「一体なんで毎日こんなに紫陽花ばかり現像して行く客なんだ」って思ってるはずで、耐えきれずにこちらから言ってしまった。「また紫陽花かよ、ですよね~笑」
彼の表情でその彼の心の台詞は概ね当たっていたのがわかった。そりゃそうでしょうよ。昨日はチューリップも併せてだけど60枚。今日はまた数枚の紫陽花。

今日はアルバムの差し替えの他に、アルバムに貼るのではないけど、自分の特に好きな写真を現像してポケットアルバムに入れた。家族、花、苔、月、海、そして余った紫陽花の写真。少しずつ。

寝る前に今、膝に広げて眺めている。
明日明後日と夫は二晩留守。いない間にもしかして地震が来るかもと思うと不安だけれど、こうして「ハピネス・ジェネレータ」=幸せ製造器 の自作のアルバムがあればいくらかましだ。不安になると毛布にほおずりするのはライナスだっけ?スヌーピーの。私は不安によくなるけど、そういうときの「毛布」もたくさん持っている。パニクってると持ってることを忘れてしまうので、思い出させてもらえたらありがたいです。それは地震に限らず、何ででも。

息子はこの地震で、揺れた直後からいそいそと袋にぬいぐるみを詰め、スパイ大作戦グッズも詰め、ゲーム機は遊んで使い終わると詰めに行き、玄関はおもちゃ箱置き場みたいになってきた。命からがら逃げるときにそれかよと思わなくもないけど、要るんだよね、子どもには。

地震なんて来なければいいんだけどなあ。
日本列島、地震列島。
人為的な事故は防ぐ努力をしよう。
(原発とか)

イカれたアルバム

贅沢な午後だ。
激安をうたう現像屋に行って
自分が撮ったチューリップと紫陽花(オンリー)の写真を選んで現像し、買ったアルバムに貼る。
いくら激安でも60枚もあれば1000円は超える。おまけにアルバムも要る。
各ページ3枚ずつとしても10シートないとダメ。算数の苦手な頭で頑張って計算してぴったりのを買う。
全体の費用としては
一回飲みに行けばこれくらい?
そういう時は
「だってふだん服は買わないし。飲みにも行かないし。パチンコだって行かないし。競馬だってやらないし…」
と言い訳が浮かんでくる。
だいたいみみっちい性分だ。

でも、家に帰って、
ソファーに深く腰をおろし
写真の束をまずチューリップと紫陽花に分けて
各ページどういう配置にするか考えていると
もう幸せホルモン出まくり。
私の中の脳内にはドーパミンしかない状態で
ひたすらに写真を貼る。貼り続ける。
一応各ページにはストーリーがある。
ひたすら花!だけど。

ああ。幸せだ。
これは自分への誕生日プレゼントにするぞ。
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かくして
他人が見るとなんで最初から最後まで
チューリップと紫陽花ばかりなんだというアルバムが出来上がる。
作った本人は120%満足な
ちょっとイカれたアルバム。
至福の詰まったアルバム。

イカれていても、これは使える。
いいのが出来た。
気持ちがささくれだった時に見よう。
いや、いつでも見たらいい。
ハッピーになる。

ああ。幸せだ。

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寛大なるチャージ

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チョコゾーが帰って来た。鍵を忘れて閉め出された友達もいっしょだ。うちでちょっと遊んでいっしょに和太鼓クラブに行く。
私は今日はずっと基本立てなかったので彼らが賑やかに遊んでいる間もソファーで横になっていた。チョコゾーはそういうことには慣れている。特に気にする様子もなく時折けたたましい笑い声をあげていた。
さあ太鼓に行くぞというときに、「行ってらっしゃい」ぐらい起きて言おうかと思って、ちょっと体を縦にしようと「ちょっとー」と手を伸ばしたらチョコゾーが引っ張ってくれて、同時に友だちが「またチャージ?」とニヤニヤした。
寝ぼけた頭の私より早い反応で「当然でしょう」というノリのチョコゾーが私のからだにお尻をちょこんと乗せて自分から「エネルギーチャージ」つまりハグされた。
今日はだるくて立てなかったけど思いがけず物惜しみのないチャージをもらって、目が少し覚めて体を縦にした。
少年たちは出ていった。

洗濯物の山を置いて夕飯の支度を始めるか。
夕飯の支度の前のエンジン始動に洗濯物を片付けるか。
うーん。
と言いながらボケた頭でこの投稿。
夕飯の支度だな。とりあえず。

夫はたぶんうちは常にソファーに洗濯物の山が積んであると思っているだろうが、彼のいないときに山が平地になり、撤去され、また新しい山が運び込まれる。入れ替わってるの。まあ、現象としてはやはり常に山があるのだけど。
一応言っておくわ。