月夜の独り語り
ほしいものが手に入らない。
嫌いになってしまおう。
そういう心理は一般的によくある。
母は
私にはそういうモノだった。
幼い頃から代わりばえしないことを
相変わらず引きずっているけど
続きはあと三十年後に書くよ。
こういうことはね、どろどろし過ぎて
ダメなんだよ。
自分の歴史はあくまでも自分が見て感じた
断片的なものでしかなく
人の数だけ違う「事実」がある。
そのどれもが正しく
そのどれもが間違っていて。
だから三十年後に
もし覚えていたら
昔話として書くよ。
今は今の生活に忙しく
断片的なモノの独りよがりな寄せ集めに
泣いたり怒ったりする時間も
意味も
ない。
ただ
時おり沸き起こる感情を
どうやり過ごしたもんか
私といっしょに考えてよ。
今夜は月が綺麗だから
遠くの人と話せるんだよ。